住宅ローンを比較検討する上で、銀行のウェブサイトでは「良い情報」しか当然のことながら記載されていません。このシリーズでは、各銀行の住宅ローンの落とし穴をあえて紹介します。今回は「じぶん銀行住宅ローン落とし穴」です。

じぶん銀行住宅ローンの良い点

じぶん銀行住宅ローンの「落とし穴」を語る前にじぶん銀行の良い点をまとめると

  • 他の住宅ローンよりも、変動金利が低金利
  • 保証料が無料
  • 50%がん団信が無料付帯
  • 電子契約のため印紙代が不要
  • auユーザーは割安になる

という点が挙げられます。

これだけでも、じぶん銀行の住宅ローンが人気が高い理由が分かります。

では、じぶん銀行の住宅ローンに落とし穴なんてあるのでしょうか?

じぶん銀行住宅ローン落とし穴「当初固定金利の当初終了後金利が高い!」

2017年3月の金利を見てみると

  • 変動金利 : 0.497%(当初期間引下幅-1.844%)
  • 当初2年固定金利 : 0.420%(当初期間引下幅-2.040%)
  • 当初3年固定金利 : 0.520%(当初期間引下幅-1.940%)
  • 当初5年固定金利 : 0.540%(当初期間引下幅-1.940%)
  • 当初10年固定金利 : 0.500%(当初期間引下幅-2.080%)

となっています。

住宅ローン金利の理解が不足している方がこの情報だけを見ると

「えっ、めちゃくちゃ低金利じゃん。
とくに変動金利と当初10年固定金利の金利差は0.003%しかない。
10年間固定金利で金利上昇がないのなら、当初10年固定金利の方が絶対お得でしょ!
当初10年固定金利を選ぼう!」

と思ってしまう方が多いのではないでしょうか。

「何が間違っているの?」と感じた方は要注意です。

実は「当初期間引下幅」に注意しなければなりません。

「変動金利」は「全期間引下げプラン」というタイプの住宅ローンですので、はじめから完済まで「当初期間引下幅」は-1.844%で一定です。同じだからこそ「全期間引下げプラン」という名前がついているのです。

2017年3月時点の変動金利の基準金利が2.341%ですから、

全期間 : 2.341% - 1.844% = 0.497%

となっているのです。

「当初10年固定金利」の方はというと「当初期間引下げプラン」というタイプの住宅ローン金利ですので

当初期間、つまりはじめの10年間は「当初期間引下幅」は-2.080%ですが、10年目以降は-0.800%になってしまうのです。

2017年3月時点の当初10年固定金利の基準金利が2.580%ですから、10年後も基準金利が変わらずに当初期間終了後は変動金利にしたとします。

当初10年間 : 2.580% - 2.080% = 0.500%
10年目以降 : 2.341% - 0.800% = 1.541%

10年目以降は1.541%の変動金利ですから、「バカ高い変動金利!!」ということになってしまうのです。

これはじぶん銀行に限ったことではありませんが、じぶん銀行の住宅ローンはとくに落差が大きいのです。

このことを理解していない人がはじめの金利だけを見て当初10年固定金利を選ぶと・・・

「えっ、なんか金利がめちゃくちゃ高くなっているんだけど。」

と10年目を経過してから慌ててしまうことになります。

これがじぶん銀行の住宅ローンを選ぶ最大の「落とし穴」と言えます。

では、その回避法をお教えします。

「当初固定金利の当初終了後金利が高い!」じぶん銀行の住宅ローン落とし穴の回避法

その1.当初10年終了後に借り換える

一番シンプルな解決法は、当初10年固定金利の10年が終わるタイミングで、別の住宅ローンに借り換えることです。

景気に変化がなければ、今の低金利状態が続いているはずです。この場合、借り換えを行うことで当初10年固定金利の「固定金利」「変動金利並の低金利」というメリットが十分に享受できます。

注意しなければならないのは、10年後に

  • 年収が減っていて、借り換えの審査に通らず借り換えができない。
  • 物件の担保価値が大きく減っていて、借り換えの審査に通らず借り換えができない。

という状況です。

その2.はじめから変動金利を選ぶ

じぶん銀行に限らず、ネット銀行は構造的に変動金利がお得な住宅ローンなのです。

当初10年固定金利で10年間金利が変わらないメリットがありますが、はじめの10年こそ金利上昇リスクは低いのです。その後の方が金利上昇リスクが高いのですから、低金利の住宅ローンを選ぶなら、腹をくくってはじめから「変動金利」を選ぶべきなのです。

じぶん銀行の住宅ローンにも

全期間引き下げ幅が変わらない当初10年固定金利もありますが・・・

2017年3月の金利を見てみると

  • 全期間引下げプラン:当初10年固定金利 1.580%
  • 当初期間引下げプラン:当初10年固定金利 0.500%

と全くお得感がないことが分かるかと思います。

選ぶなら「変動金利」ということです。

まとめ

じぶん銀行の住宅ローンは、他の住宅ローンと比較しても、メリットが多い住宅ローンです。しかし、正確な理解の上に選ばないと落とし穴にはまってしまうリスクもあるのです。落とし穴を回避しながら、じぶん銀行の住宅ローンを検討しましょう。

じぶん銀行住宅ローンの概要

jibunじぶん銀行住宅ローンは、以前は三菱東京UFJ銀行の住宅ローンをネット銀行であるじぶん銀行が販売していたのですが、2015年9月からは自社商品として住宅ローンを提供しています。じぶん銀行はもともと、三菱東京UFJ銀行と「au」を運営しているKDDIと共同出資してできたネット銀行です。つまり、三菱東京UFJ銀行グループのネット銀行です。

じぶん銀行住宅ローンの最大の特徴は、がんと診断確定されたらローン残高の50%が返済される「がん50%保障団信」が無料で付帯されていることです。日本人の3人に1人はがんが原因で死亡しています。がんと診断された場合、高額な治療費なども自分で負担しなければならないため、住宅ローン返済の負担が半分にできるのは大きな安心材料になるのです。保証料の上乗せをすれば「がん100%保障団信」、「11疾病保障団信<生活習慣病団信>」を選ぶことも可能です。

さらに、じぶん銀行住宅ローンの特徴としては「三菱東京UFJ銀行グループとしての信頼性」を持ちながら、「変動金利は、ネット銀行の中でもトップクラスの低金利」「保証料は銀行負担のため無料」と諸費用が安くできるメリットもあります。

ネット銀行の低金利と、無料付帯のがん保険という安心を両立させる住宅ローンなのです。

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2017年10月最新情報

住宅ローン名金利タイプ借入期間実質金利(年率)
保証料/優遇込み
当初期間終了後
変動金利
優遇サービス事務手数料
※%は借入額に対しての割合
保証料
全期間引下げプラン変動金利(-)0.497%0.497%-2.16%無料
当初期間引下げプラン当初固定金利(10年)0.590%1.541%-2.16%無料

じぶん銀行住宅ローン