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住宅ローンで最近重要度が増している審査項目とは?銀行・金融機関へのアンケート結果

住宅ローンの審査基準というのも、年々変わってきます。毎年貸し倒れする方が必ず出てくるので銀行側もデータをアップデートし、その上で「貸し倒れ率が下がる審査基準はどれなのか?」を突き詰めているため、審査基準というのも最新版にバージョンアップされていくのです。今回は「住宅ローンで最近重要度が増している審査項目」について、実際に融資を行っている民間銀行308社に行ったアンケート結果を紹介します。

住宅ローンで最近重要度が増している審査項目

出典:住宅金融支援機構 調査部

調査データ情報

結果サマリー

1位は「返済負担率」で59.5%
2位は「職種、勤務先、雇用形態」で49.7%
3位は「借入者の社会属性」で35.5%
昨年対比で上昇しているのは「職種、勤務先、雇用形態」「借入者の社会属性」「預貯金や資産の保有状況」
昨年対比で減少しているのは「返済負担率」「借入比率」

住宅ローンの審査に生かせるポイント

最も重要視しなければならないのは「返済負担率」

審査の許容範囲が広い住宅ローンが増えてきていますが、それでも住宅ローン審査で最も重要視されるのは依然として「返済負担率」ということです。

で計算されるため「収入のうち、どのくらいの割合でローン返済に回すことになるのか?」を判断する指標となっています。

です。

要するに「収入の3分の1がローン返済になるような借り入れはできない。」ということを意味しているのです。

また、注意しなければならないのは、この返済負担率を算出するための「ローン返済額」というのは住宅ローンの返済額だけでないということです。

現在借入中の無担保ローンがあるのであればそれも合算して計算しなければなりません。

などです。

※担保がある自動車ローン、不動産担保ローンは別枠になります。

銀行は、この返済負担率が「貸し倒れ率」に一番影響する指標だと考えているのです。

返済負担率が35%を超えてしまうことで、住宅ローン審査に通らない方は

ことを重視するべきです。

等、いろいろな選択肢があります。

「職種、勤務先、雇用形態」の存在感も強くなっている

終身雇用が崩壊していて、転職や起業が一般的になっている現代では、逆に住宅ローン審査で「職種、勤務先、雇用形態」の存在感が増えています。

収入が安定している

はかなり住宅ローン審査で優遇されることになります。

審査が難しくなってしまうのは

収入の安定性が低い

などが厳しい現状にあります。

年々、収入の安定性に対する審査は厳しくなっている印象です。

すぐに収入を安定させるのは難しいかもしれませんが、勤続年数を伸ばすことで、中小企業、零細企業、自営業であっても、住宅ローン審査に通る可能性があります。

重要度が高まる「借入者の社会属性」

借入者の社会属性も、貸し倒れ率への影響度が高いと銀行は考えているようです。

借入者の社会属性とは?

などです。

例えば

というようなデータを銀行側は保有していて、この社会的な属性は貸し倒れと「因果関係が強い」と考えられな、近年住宅ローン審査での重要度が高まっているのです。

ただし、社会的属性は今更変えられるものでもないので、他の審査の評価を高くする意外に方法がありません。

まとめ

住宅ローンで最近重要度が増している審査項目とは

  1. 返済負担率
  2. 職種、勤務先、雇用形態
  3. 社会的属性

の3つです。その中でも、「社会的属性」を住宅ローン審査で重視する銀行が増えてきているようです。