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住宅ローン借り換えの手続きと進め方

住宅ローン借り換えをするときにはどのような手順で借り換えを進めて行けば良いのでしょうか?今回は「住宅ローン借り換えの手続きと進め方」について解説します。

住宅ローン借り換えの手続きはそれほど新規借入と変わらない!?

住宅ローンの借り換えというのは、

  1. 新しい銀行と住宅ローンの契約をして
  2. 新しい銀行から借りたお金で
  3. 今借りている銀行に一括で完済すること

を言います。

この結果、「今借りている銀行から新しい銀行へ住宅ローンの債務が移行する」だけですので、それほど手続きに違いはありません。

これを踏まえて、住宅ローン借り換えの手続きと進め方を順番に解説すると

1.借り換え先の銀行を決める

まずは、借り換え先の銀行を決める必要があります。借り換え先の銀行を金利、金利タイプ、保障、その他の特典などで比較して、現在借入中の銀行の住宅ローンから借り換えた場合に「どれだけのメリットがあるのか?」をシミュレーションツールなどで試算して、最終的な借り換え先の銀行を決定します。

2.借り換え先の銀行の住宅ローンに申込む

借り換え先の銀行への住宅ローン申込みは、基本的に「新規借り入れ時」の申込みと大きな違いはありません。

新規借り入れ時と違う点

3.借り換え先の銀行の住宅ローン仮審査

借り換えを前提にした住宅ローン仮審査が行われます。

4.借り換え先の銀行の住宅ローン仮審査通過

5.借り換え先の銀行の住宅ローンに本申込

6.借り換え先の銀行の住宅ローン本審査

7.借り換え先の銀行の住宅ローン本審査通過

8.現在借入中の銀行へ住宅ローン借り換えを行うことを連絡

借り換え先の銀行の住宅ローン本審査が通過したタイミングで、「現在借入中の銀行へ住宅ローン借り換えを行うこと」を連絡します。審査が通っていないタイミングで、借り換えの連絡をしても、その後の審査で通らない可能性もあり、その場合意味がなくなってしまうので審査が通ってから、現在借入中の銀行へ連絡を入れます。

借り換え先の銀行の住宅ローンに申込む前に借り換えの相談をしてしまうと、現在借入中の銀行からいらぬ引き留めをされてしまいますので、審査が通ってから連絡しましょう。連絡が遅くなっても大きな問題はありません。

融資実行日の2週間~3週間前に現在借入中の銀行へ連絡ができていれば大丈夫です。

9.融資実行日を決定する

融資実行日というのは、現在借入中の銀行への完済日でもあります。そのため、現在借入中の銀行と借り換え先の銀行と同席する司法書士のスケジュールが合致した日でなければなりません。

司法書士がメインで調整してくれることになるので、スケジュールが合う日にちを設定しましょう。

10.現在借入中の銀行へ完済申込書を提出する

融資実行日が決まれば、正式に現在借入中の銀行へ完済申込書を提出して、融資実行日での完済を勧めます。

完済申込書が受理されると融資実行日に完済するためのお金を入金する返済用口座の情報が送られてきます。

11.借り換え先の銀行と住宅ローン契約を交わす

借り換え先の銀行の審査に通れば、後は住宅ローンの契約書(金銭消費貸借契約書)を交わして実行するのみです。

12.融資実行

借り換え先の銀行からご自身の受取口座へ入金があります。
指定された現在借入中の銀行の返済用口座へ振込みます。

これで借り換えが完了します。

入金額は諸費用が引かれた金額ですので、完済するための金額と差が出てしまう可能性があります。十分な余裕を持って、資金を用意しておく必要があります。不安な方は入金額と返済額を事前に確認しておきましょう。

13.抵当権抹消

現在借入中の銀行は、返済用口座へ住宅ローンの残債分が全額入金されたことを確認して「抵当権抹消」に関する書類を送付してくれます。

抵当権は担保の権利ですから、これを外さないことには新しい銀行も融資をしてくれないのです。

14.抵当権抹消登記と抵当権設定登記

司法書士に「抵当権抹消」に関する書類を渡せば「抵当権抹消登記」と「抵当権設定登記」を実行してくれます。

15.権利書が届く

借り換え先の銀行から住宅ローンの権利書が届き、借り換え手続きが完了します。

まとめ

住宅ローンの借り換え手続きは、住宅ローンの申込が2回目ということですので、それほど戸惑うことはないかと思います。

注意したいのは「現在借入中の銀行へ完済する」という手順が入るので、多少ややこしいことぐらいです。

基本的には借り換え先の銀行、司法書士に聞けば、丁寧に教えてくれるので聞きながら進めて行けば問題ありません。借り換えの場合、融資実行日が多少ずれても、それほどコスト的なダメージはありませんので余裕を持って一つ一つクリアすれば良いだけです。