目次
住宅種別の比率(フラット35利用者データ)
出典:住宅金融支援機構 調査部
調査データ情報
- 調査時期:2015年4月-2016年3月
- 調査対象件数:75,462件
- 調査主体:住宅金融支援機構
首都圏データ
住宅種別 | 件数 | 構成比 |
---|---|---|
注文住宅 | 3,608件 | 12.1% |
土地付注文住宅 | 5,379件 | 18.0% |
建売住宅 | 8,795件 | 29.5% |
マンション | 4,935件 | 16.5% |
中古戸建 | 2,178件 | 7.3% |
中古マンション | 4,963件 | 16.6% |
結果サマリー
一番多いのは土地付き注文住宅
二番目に多いのが注文住宅
三番目に多いのが建売住宅
中古物件は全体の約15%ほど
首都圏は建売住宅が最も人気が高い
マンションも中古と合わせると首都圏は33%を超える
住宅購入の検討に生かせるポイント
意外に少ないマンション派。ただし首都圏と全国の違いを考慮する必要がある
全国データで見ると、マンションは11.7%と全体の1割強しか選択していません。中古マンションを含めても2割といったところです。
ただし、戸建の方が人気があるのか?というと全国と首都圏での違いも考慮する必要があります。都市部以外はマンションの需要がなく、戸建がほとんどという地域も少なくないからです。
実際に首都圏のデータではマンションが16.5%、中古マンションが16.6%で3人に1人がマンションを選んでいる結果となっています。
それでも少ない割合のように感じるかもしれません。日本では不動産投資目的でのマンション投資が活発であり、東京でもいたるところにマンションが立ち並んでいますが、賃貸目的のものがほとんどであり、分譲マンションはそれほど多くないということを意味しているデータです。
首都圏は中古マンションの割合が大きい
中古物件市場の強化を政府も力を入れて行っていますが、フラット35を借りている方の割合では新築マンションを中古マンションが上回っています。
首都圏にお住まいの方は中古マンションを選ぶという方が少なくないということです。マンションも戸建も、一度住んでしまうと価値が半分に下がると言われています。実質的には中古マンションでも十分と考える方が多いのでしょう。
物件選ぶの選択肢に中古物件を視野に入れることも、とくに変わったことではないのです。最近では「中古住宅の購入費用+リフォーム費用」の全体を住宅ローンの低金利で賄える住宅ローンも登場してきているので、中古住宅も選択肢になりうるのです。
全国で3分の1を超える人気は「土地付き注文住宅」
注文住宅の場合は、すでに土地を保有していることが条件になってしまうので選択肢にはなりにくいのですが、土地付き注文住宅は土地も新しく購入する形ですので、購入者の状況にとらわれずに選択できることになります。
「一生に一度の買い物のマイホームだからこそ、自分の思い通りの設計にしたい。」と考える方が多いようです。
注文住宅は建築家や設計事務所、ハウスメーカーなどに依頼することで、ある程度自分の好みに合わせて住宅を設計することが可能です。10年前は23.6%だったことを考えると、同じレイアウトのマンションや建売住宅が増えている中で「自分流の家を作りたい。」という方が増えてきているのではないでしょうか。
購入者が注意しなければならないのは、土地付き注文住宅は一番コスト負担が大きいということです。
まとめ
住宅の種別を選ぶ際には、住宅の種別ごとのメリットデメリットを抑えたうえで比較検討する必要があります。
自分の希望が叶う自由度の高い選択肢ほど、コスト高になる傾向にあるため、夢を取るのか?コストを抑えるのか?の折り合いをつける必要性があるのです。