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家族人数別の購入物件の比率(フラット35利用者データ)
出典:住宅金融支援機構 調査部
調査データ情報
- 調査時期:2015年4月-2016年3月
- 調査対象件数:75,462件
- 調査主体:住宅金融支援機構
結果サマリー
単身者の購入が多いのは「中古マンション」「マンション」
家族人数2名での購入が多いのは「マンション」「中古マンション」
家族人数3名での購入が多いのは「建売住宅」「土地付き注文住宅」
家族人数4名での購入が多いのは「建売住宅」「土地付き注文住宅」
家族人数5名での購入が多いのは「注文住宅」「中古戸建」
※上記のデータは物件ごとの年齢別構成比ですので、全体の構成比ではないことに注意が必要です。
住宅購入の検討に生かせるポイント
単身者が多いのは「マンション」「中古マンション」
データを見る限り、住宅ローン金利の低下によって単身者の収入でも、十分に購入が検討になり、かつ晩婚化がすすんでいるため、単身者の住宅購入の比率自体は上昇しています。
当然、単身者の場合は広さは重要ではなく、設備や都会へのアクセスを重視するため、マンションや中古マンションを選択するかTが多いようでです。
また、新築マンションよりも、中古マンションの割合の方が大きく、コストパフォーマンスの高い中古マンションも単身者には人気のようです。
夫婦のみの世帯が多いのは「マンション」「中古マンション」
夫婦のみで子供がいないDINKSも、単身者よりは全体の比率の差が小さくなるものの、マンションや中古マンションの割合が上位にきています。
子供がいないので、広さよりも設備や都会へのアクセスを重視する傾向が強いようです。
単身者とは異なり、中古マンションよりも、新築マンションの割合が高くなっています。結婚生活は新築で暮らしたいと思う方が多いのではないでしょうか。
子供ができれば戸建志向になる
家族人数3名での物件購入というのは、夫婦に子供ができたというのが一般的ですから、マンションよりも戸建志向になってきます。
子供ができてしまえば、シンプルに広さが必要になります。また、隣近所などへの騒音なども発生してしまうため、マンションよりも戸建を選択する方が多いようです。
土地付き注文住宅よりも価格が安い建売住宅の方が構成割合は大きくなっています。
家族人数4名での購入も、同じ傾向が見て取れます。
5人以上の家族は注文住宅が多い
5人の家族構成にも影響するのですが、二世帯住宅などのケースも多いはずです。
「子供1人、夫婦2人、親2人」で5名という計算です。
二世帯住宅の場合は、親が持っている土地に住宅を建設するというケースが多い為、構成割合でも「注文住宅」が断トツに割合が大きくなっているのです。
2014年から2015年の伸び率を見ると、注文住宅が減った分、中古戸建の構成割合が増えています。中古戸建ての選択肢が増えていることが要因として考えられます。
まとめ
家族の人数によって物件選びというのは明確に傾向がでてきます。
- 単身者、DINKS → マンション志向 (広さよりも都心へのアクセスや設備を重視)
- 家族人数3名~4名 → 戸建志向 (子供ができて広さや環境重視)
- 家族人数5名 → 注文住宅 (二世帯住宅、希望に合わせて自由に設計できる注文住宅が人気)
という傾向がわかります。
物件選びの参考にしましょう。