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住宅ローンの頭金は金利や総返済額を左右する!頭金ゼロで本当に良いのか?

最近では、頭金ゼロで利用できる住宅ローンが増えてきました。というよりも、頭金がないと利用できない住宅ローンを探す方が難しいぐらい、頭金1割が必須という時代ではなくなっているのです。

しかし、頭金ゼロで住宅ローンを利用することはそれほどメリットが多いものではありません。今回は住宅ローンの頭金の重要性について解説します。

頭金が多ければ借入額が減らせる

同じ3000万円の物件を住宅ローンで購入するとしても、頭金ゼロの場合は、諸費用を度外視すれば3000万円すべてを住宅ローンで借りなければなりません。

頭金を300万円用意すれば、銀行から借りるのは2700万円で済みます。住宅ローンで借りる金額が減れば当然、利息は少なくなり、総返済額が安くなるのです。

では、頭金を用意するとどのぐらい総返済額が変わってくるのでしょうか?

物件価格 頭金 金利 借入期間 総返済額 利息 頭金ゼロとの利息差
30,000,000円 0円 1.0% 35年 35,567,804円 5,567,804円 0円
29,000,000円 1,000,000円 1.0% 35年 34,382,223円 5,382,223円 -185,581円
28,000,000円 2,000,000円 1.0% 35年 33,196,637円 5,196,637円 -371,167円
27,000,000円 3,000,000円 1.0% 35年 32,010,957円 5,010,957円 -556,847円
26,000,000円 4,000,000円 1.0% 35年 30,825,369円 4,825,369円 -742,435円
25,000,000円 5,000,000円 1.0% 35年 29,639,780円 4,639,780円 -928,024円
20,000,000円 10,000,000円 1.0% 35年 23,711,746円 3,711,746円 -1,856,058円
30,000,000円 0円 2.0% 35年 41,738,968円 11,738,968円 0円
29,000,000円 1,000,000円 2.0% 35年 40,347,537円 11,347,537円 -391,431円
28,000,000円 2,000,000円 2.0% 35年 38,956,308円 10,956,308円 -782,660円
27,000,000円 3,000,000円 2.0% 35年 37,565,072円 10,565,072円 -1,173,896円
26,000,000円 4,000,000円 2.0% 35年 36,173,658円 10,173,658円 -1,565,310円
25,000,000円 5,000,000円 2.0% 35年 34,782,404円 9,782,404円 -1,956,564円
20,000,000円 10,000,000円 2.0% 35年 27,825,861円 7,825,861円 -3,913,107円

金利1.0%の場合

頭金100万円多く用意するごとに利息は約18.5万円お得になる

金利2.0%の場合

頭金100万円多く用意するごとに利息は約39.1万円お得になる

計算になります。

つまり、頭金は多ければ多いほど、利息が抑えられるものなのです。金利が高ければ高いほど、頭金による利息軽減効果は高くなるのです。

頭金があれば金利が低金利になる

頭金を用意することで低金利の住宅ローンを利用できるプランが増えてきています。

例:ソニー銀行住宅ローン(2016年1月時点)

となっています。つまり、頭金があると金利は0.05%低金利になるのです。

たった0.05%と思うかもしれませんが、総返済額で見てみると

35年借入

280,560円の違いが出てくるのです。

「頭金を用意して適用金利が下がることでの利息軽減効果」と「頭金を用意して借入額が減ることによる利息軽減効果」は別物なので、両方の効果が期待できるのです。

まとめ

頭金を用意すると

ことになります。

  1. 頭金を用意して適用金利が下がることでの利息軽減効果
  2. 頭金を用意して借入額が減ることによる利息軽減効果

が期待できるのです。

頭金ゼロで住宅ローンを利用することも選択肢の一つですが、頭金を増やすことで利息・総返済額を軽減して住宅ローンを利用することも賢い選択肢の一つなのです。

頭金を用意することができない人も、やり方次第では頭金を用意することができる可能性があります。こちらの記事を参考にしてください。

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