minnna_icon住宅購入を検討するときにまず買う物件の種別を決めなければなりません。マンションにするのか?戸建にするのか?中古物件にするのか?等です。物件選びをするときに他の人が選んでいる物件種別を見るのも一つの方法です。今回は年齢別の購入物件の比率の調査データを紹介します。

年齢別の購入物件の比率(フラット35利用者データ)

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出典:住宅金融支援機構 調査部

調査データ情報

  • 調査時期:2015年4月-2016年3月
  • 調査対象件数:75,462件
  • 調査主体:住宅金融支援機構

物件種別ごとの調査件数

物件種別調査件数
注文住宅14,511件
土地付き注文住宅23,739件
建売15,388件
マンション8,965件
中古戸建5,476件
中古マンション7,214件

結果サマリー

30歳未満が多いのは「土地付き注文住宅」「建売住宅」
30代が多いのは「土地付き注文住宅」「建売住宅」
40代が多いのは「中古戸建」「中古マンション」
50代が多いのは「マンション」「中古マンション」
60歳以上が多いのは「注文住宅」「マンション」

※上記のデータは物件ごとの年齢別構成比ですので、全体の構成比ではないことに注意が必要です。

住宅購入の検討に生かせるポイント

20代、30代は「土地付き注文住宅」「建売住宅」が人気

「若者ほどマンションに住むのではないか。」と思っている人も多いと思いますが、実際には若者ほど「土地付き注文住宅」「建売住宅」といった、戸建志向であることがデータからは顕著になっています。

20代、30代では土地があるわけではありませんので、土地も同時に購入できる「土地付き注文住宅」「建売住宅」という選択肢となっています。

理由は色々あると思いますが

20代、30代は子育て世帯ですので、隣人や近隣の方との距離が近くなるマンションに住むよりも、ある程度子供がうるさくしても問題になりにくい、戸建を選択する方が多いのではないかと推察されます。

また、同時に若い人の方が住宅ローンの審査には通りやすく、借りられる金額も大きくなります。

平均購入価格

戸建 > マンション

ですので、金額が高い戸建てを選択できるとも考えられます。

40代は中古物件が人気

40代に人気が高いのは「中古戸建」「中古マンション」という中古物件です。

新築に対する憧れよりも、コストパフォーマンスを重視する世代と言っていいでしょう。

30代よりも貯金が多いものの、住宅ローンの審査では30代よりも返済できる年数が短い為、借りられる金額が少なく、相対的に安い中古物件を選択するのではないでしょうか。

50代になるとマンション志向に

意外にも、50代が多いのは新築マンション、中古マンションというデータになっています。

戸建の場合は、リフォームや庭の手入れなど、自分で家のメンテナンスをしなければなりませんし、子供が独立してある程度自由に生活ができる年代ともいえます。

夫婦だけになれば、広い戸建のスペースも必要ない為、マンションという選択肢が増えているのではないかと推察されます。

60代は土地があるからこその注文住宅が人気

60代となると相続などでご自身の土地をお持ちの方が増えてきます。

自分の土地に住宅を建築するという選択肢になるため、注文住宅が増えるのです。

まとめ

年齢別で人気の物件種別を見てみると、年代ごとのライフスタイルの変化が顕著にデータに反映されていることがわかります。

  • 20代、30代 → 子育てのための戸建て
  • 40代 → コスパの良い中古物件
  • 50代 → 子供が独立してマンション
  • 60代 → 自分の土地に注文住宅

という傾向があるのです。

当然、これはあくまでも参考ですので、こうしなければならないというものではありません。自分がどういうライフスタイルを持っていて、何を重視してマイホームを持つのか?一つの参考指標として考えましょう。