man3128_128住宅ローンを検討する場合には

  1. 自分で銀行に住宅ローンを申込む
  2. 住宅を購入する予定の不動産会社から紹介された住宅ローンに申込む

という大きく分けて2つの方法があります。

最近では、ネット銀行なども増え、ウェブ上で比較検討することが簡単になってきたので、前者の「自分で住宅ローンを申込む」方が増えているのですが、依然として購入を決めた物件を取り扱う不動産会社の提案してくる住宅ローンを選ぶ人もいるのです。

ここでは、不動産会社の提案してくる住宅ローンにかかる諸費用「ローン事務代行手数料」の無駄について解説します。

不動産会社紹介の住宅ローンのローン事務代行手数料とは?

不動産会社が自社の紹介料として受け取る事務手数料のこと。

住宅ローンを提供する銀行の事務手数料とは別物です。住宅ローンの事務手数料は別に発生するのです。

簡単に言うと、住宅ローンを紹介しただけで不動産会社は、通常発生しない手数料を紹介手数料として顧客から徴収しているのです。

このローン事務代行手数料は

  • 事務手数料
  • ローン斡旋手数料
  • ローン事務手数料
  • ローン斡旋料
  • 融資事務代行手数料
    ・・・

と様々な名前で不動産会社が勝手に徴収するので、顧客側も混乱しやすいのです。顧客が住宅ローンについての理解があまりない状態で、「さも当たり前のように」不動産会社が徴収するのがローン事務代行手数料なのです。

名前も、わざわざ住宅ローンの銀行に支払う事務手数料と似た名前にすることで、「さも当たり前のように」思わせる手口なのです。

ローン事務代行手数料の相場

不動産会社が勝手に徴収する手数料なので、相場はピンキリとなっています。

  • 3万円程度のもの
  • 10万円程度のもの → 一番多い
  • 20万円程度のもの

と不動産会社のスタンスによって、金額が自由に設定されてしまします。

不動産会社紹介の住宅ローンのローン事務代行手数料は百害あって一利なし

不動産会社紹介の住宅ローンのローン事務代行手数料は無駄なコストです。

自分で申込んだら必要ないものだからです。

数万円、数十万円のローン事務代行手数料は、自分で申し込めば0円です。

ローン事務代行手数料を支払ったところで、不動産会社が申込書類を用意してくれるわけではありません。

不明点があれば教えてくれるかもしれませんが、それは銀行に自分で聞いても同じように教えてくれます。

意味のない無駄コストなのです。自分で申込んで諸費用を少しでも節約するべきなのです。

でも、不動産会社提案の提携ローンだから金利が低いのでは?

違います。

確かにメガバンクや都市銀行の住宅ローンの場合、提携ローン金利として0.1%程度優遇金利を用意するケースもあります。

しかし、実際には提案された住宅ローンを見てみましょう。

低金利のネット銀行の住宅ローンというのはプランに入っていないはずです。

ネット銀行は不動産会社に提携ローンを提供しておらず、不動産会社はネット銀行の住宅ローンを見せずに、メガバンクや都市銀行の住宅ローンだけを提案するのです。

ネット銀行もラインナップに入れて、提案したら顧客がネット銀行に流れてしまうためです。

わざと低金利の住宅ローンを提案に載せないのです。

不動産会社提案の提携ローンが一番金利が低金利というケースももしかしたらあるかもしれませんが、多くの場合はネット銀行の住宅ローンの方が低金利でなのです。

不動産会社提案の提携ローンも提案として受け取りつつも、自分でネット銀行の住宅ローン金利も調べて比較検討することをおすすめします。

でも、不動産会社提案の提携ローンだから審査が通りやすいのでは?

そんなことはありません。

銀行が提携ローンだから審査基準を緩くしているとしたら、そのせいで貸し倒れが増え、銀行が損失を被ることになってしまいます。

銀行の住宅ローン審査というのは、審査部署以外の人間は審査ノウハウのことは知らず、最重要機密事項になっているのです。不動産会社が紹介したから、審査が通りやすいなんてことはありえないのです。

普通に考えれば提携ローンで金利が優遇されているのであれば、その分、審査は厳しくなるものなのです。

まとめ

諸費用の中で一番必要ないものが不動産会社に支払うローン事務代行手数料です。

不動産会社に任せて住宅ローンを決めても、メリットはほとんどありません。

自分で住宅ローンの金利を比較して、自分で申込むだけで諸費用のローン事務代行手数料は節約できます。

なんでも、任せれば良いというものではないのです。「住宅ローンのことはよくわからないから専門家にお願いしよう。」と考えてはいけません。今後の住宅ローン返済にも影響してくるので、いい機会と考えて自分で住宅ローンの知識を学ぶ努力をしましょう。