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フラット35を選ぶメリットというのはどこにあるのでしょうか?今回はフラット35のメリットについて徹底解説します。

全期間固定金利は金利上昇リスクがない!

フラット35は「フラット」という名称の通りで、ずっと同じ金利が続く全期間固定金利を採用しています。

変動金利の場合

不景気 → 低金利
好景気 → 高金利

となります。2016年現在は不景気から抜け出せていないため、変動金利は0.5%前後の超低金利に設定されていますが、バブルのときは変動金利は5.0%~7.0%という今では考えられない金利設定だったのです。

景気は10年~20年ぐらいのサイクルで不景気と好景気を循環するので、人口が減少する現代では、バブル期のような金利上昇はなくても、2倍、3倍の金利に上昇する可能性が高いのです。

変動金利の住宅ローンで金利が上昇すれば、毎月返済しなければならない金額も、倍増してしまいます。低所得な方ほど、変動金利の金利上昇リスクには耐えられないのです。

全期間固定金利のフラット35を選べば、今の段階では変動金利よりも高い金利になりますが、将来にわたって金利が変動することがないので安心して返済ができるのです。

全期間固定金利は返済計画が立てやすい!

前述したメリットと似たものですが、金利が上昇しないので

借り入れ時から完済時まで毎月の返済額が常に一定

になります。

金利の変動で返済額が変動することもない為、将来のライフプランの計画が立てやすいというメリットがあります。

フラット35は審査が甘い!

フラット35は住宅金融支援機構が提供する住宅ローンです。

独立行政法人ですので、国が運営する外部機関と言っていいでしょう。

早い話が「お役所仕事」なのです。

民間銀行の住宅ローン審査では

その人の信用力、将来にわたっての返済能力が審査されます。

フラット35の住宅ローン審査では

物件が融資条件に合致しているかどうかが審査されます。

貸し倒れを起こすと損をしてしまう民間企業と、融資条件にあっているかどうか?が重要になる国との違いです。

民間銀行の住宅ローン審査に落ちた方でも、フラット35の審査には通る可能性が出てくるのです。

民間銀行は自社の住宅ローン審査に落ちた方にはフラット35をすすめるのです。それは銀行の担当者も「せっかく獲得した顧客を審査落ちで失いたくない」という気持ちがあるのと、「フラット35は審査が甘い」ということを十二分に理解しているのです。

フラット35は団信加入が任意

契約者が死亡した場合に保険金で住宅ローン残高がカバーされる団体信用生命保険(通称:団信)の加入がフラット35は任意加入になります。

民間銀行:団信加入は必須。保険料無料
フラット35:団信加入は任意。加入する場合には保険料は有料(約200万円程度)

となっています。

「団信が無料なら民間銀行の方がいいじゃん。」

と思ってしまいがちですが、そんな都合のよい話はなく、民間銀行の住宅ローンの団信保険料は基本的に金利の中に含まれているものなのです。

金利換算すると年率0.2%ほどの負担になります。

そのため、同じ全期間固定金利で比較すると

民間銀行の方がフラット35よりも0.2%~0.3%高い

状態になるのです。

団信に入らなければ、同じ全期間固定金利ではフラット35の方が低金利

ということです。

また、団信は保険の一種ですので加入するときに健康状態の審査が必要になります。

団信(団体信用生命保険)審査基準

つまり、団信の引受保険会社の審査が通らないと民間銀行の住宅ローン審査には通らないのです。

フラット35の場合は「団信に入らない」という選択ができるので、団信審査に通らなくても、住宅ローンを借りられるメリットがあります。

フラット50という50年借りられるものもある

フラット35にはフラット50という50年もの長期に渡って借りられる商品もあります。

民間銀行の住宅ローンでは最大でも35年ですので、長く借りられるメリットがあります。

返済期間が長く設定で切れば、毎月の返済額は大きく下げられるので返済負担が軽くなるというメリットがあります。

まとめ

フラット35には

  • 金利上昇リスクがない
  • 返済額が完済時まで変わらない
  • 同じ条件なら民間銀行よりも低金利
  • 団信審査が通らない方でも利用できる
  • 最大50年までの返済期間の設定が可能。毎月の返済額を抑えられる

というメリットがあります。

フラット35のメリットデメリットを理解したうえで、フラット35と民間銀行の住宅ローンを比較することをおすすめします。

民間銀行の住宅ローンとフラット35の違いを比較