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住宅ローン金利が今後どうなるのか?を予想するためには、色々な金利情報を入手したうえで予想しなければなりません。金利の情報というのは、色々なサイトで紹介されていますが、金利推移を知るためには複数のウェブサイトを使いこなす必要があるのです。今回は、住宅ローン金利推移を調べられるサイトを紹介します。

国債金利の推移

国債金利と住宅ローン金利の関係

国債金利は、住宅ローンの固定金利に連動します。

銀行は、住宅ローンの金利を決定する際に国債を購入して運用する利回りと比較して、固定金利を決定するので、国債金利の変動は、住宅ローンの固定金利の変動に直結するのです。

国債金利が上昇 → 住宅ローン固定金利も上昇
国債金利が下降 → 住宅ローン固定金利も下降

国債金利を調べられるサイト

財務省:国債金利情報

http://www.mof.go.jp/jgbs/reference/interest_rate/

  • 金利情報
  • 過去の金利情報(昭和49年(1974年)~)

をクリックすると「csv」形式でダウンロードされます。

メリット
  • csv形式で過去の国債金利が1年,2年,3年,4年,5年,6年,7年,8年,9年,10年,15年,20年,25年,30年,40年とすべて記載されている
デメリット
  • グラフ化されていないので、利用する場合はエクセルなどで自分でグラフ化しなければならない。

日本相互証券株式会社:長期金利推移グラフ

http://www.bb.jbts.co.jp/marketdata/marketdata01.html

新発10年国債利回り

  • 【直近20営業日の推移】
  • 【過去1年分の推移】
  • 【過去10年分の推移】※月末終値

で記載されています

メリット
  • グラフ化されているのでわかりやすい
デメリット
  • 10年ものの国債金利の情報しかない

Investing.com:日本国債

https://jp.investing.com/rates-bonds/japan-government-bonds

 

メリット
  • グラフ化されているのでわかりやすい
  • 全パターンの日本国債金利が掲載されている
  • 海外の国債金利の情報もある
  • 30年前の過去情報までさかのぼれる
  • チャートが高機能
デメリット
  • 投資家向けのサイトなので情報が多すぎてわかりにくい

政策金利の推移

政策金利と住宅ローン金利の関係

政策金利は、住宅ローンの変動金利に連動します。

政策金利は、日銀の金融政策によって決定される金利のことを言います。日銀が銀行へ融資するときの金利のこと「公定歩合」と呼びますが、以前は公定歩合を日銀が直接操作してきたのですが、1999年から「無担保コール翌日物」が政策金利の役割を果たすようになっています。

「無担保コール翌日物」は、金融機関同士が1年以下の短期資金の貸し借りを行うで、資金を供給しあうときの金利のことで、無担保で借り約定した翌日に返済を行う際の金利のことを言います。

政策金利は、「無担保コール翌日物」の上限金利の役割を果たしているのです。

銀行は、無担保コール市場での資金調達、日銀から資金調達したお金を住宅ローンに回して利ザヤを稼ぐビジネスモデルのため、変動金利は「政策金利」並びに「無担保コール翌日物」の金利に連動するのです。

FXを始めるなら外為どっとコム:政策金利一覧

http://www.gaitame.com/market/seisakukinri.html

メリット
  • 世界各国の政策金利がわかる
デメリット
  • 10年前までしか遡れない

楽天証券:無担保コール翌日物レート

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/data/jponmu.html

メリット
  • グラフ化されている
デメリット
  • 10年前までしか遡れない
  • グラフが見にくい

日銀:コール市場関連統計(毎営業日)

http://www3.boj.or.jp/market/jp/menu_m.htm

メリット
  • なし
デメリット
  • 2年前までしか遡れない
  • グラフ化されていない

短期プライムレートの推移

短期プライムレートとは

銀行が最優良の企業(業績が良い、財務状況が良い)に貸し出す際の最優遇貸出金利(プライムレート)のうち、1年以内の短期貸出の金利を「短期プライムレート」「短プラ」と言います。

「短プラ」も、調達金利である「政策金利」「無担保コール翌日物」と連動する構造になっています。銀行は「政策金利」「無担保コール翌日物」で調達した資金を、法人に融資するときの金利が「短プラ」、個人に住宅ローンとして融資するときの金利が「住宅ローン金利」ですので、「短プラ」と「住宅ローン金利」には強い相関性があるのです。

日銀:長・短期プライムレート(主要行)

https://www.boj.or.jp/statistics/dl/loan/prime/index.htm/

メリット
  • 過去のデータもわかる
デメリット
  • グラフ化されていない

景気動向の関連指標の推移

住宅ローンは、景気の動向によって金利が変動します。

  • 好景気 → 金利上昇
  • 不景気 → 金利低下

というシンプルな動きになります。

景気動向を示す指標は色々あり、一つの指標で判断すべきものではありません。一つずつ紹介していきます。

日・四半期日銀短観-大企業製造業業況判断

景気動向を把握するために1万社の企業を対象に、3か月に1回、日銀が実施するアンケート調査。

日銀:日・四半期日銀短観-大企業製造業業況判断

http://www.boj.or.jp/statistics/tk/index.htm/

みんなの外為:日・四半期日銀短観-大企業製造業業況判断

http://fx.minkabu.jp/indicators/02007

Yahoo!ファイナンス:日・四半期日銀短観-大企業製造業業況判断

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/7041

全国消費者物価指数(CPI)

全国の世帯が購入する財やサービスの価格の平均的な変動を測定するもの。総務省統計局が毎月作成する

総務省統計局:全国消費者物価指数(CPI)

http://www.stat.go.jp/data/cpi/1.htm

みんなの外為:全国消費者物価指数(CPI)

http://fx.minkabu.jp/indicators/02017

Yahoo!ファイナンス:全国消費者物価指数(CPI)

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/7031

毎月勤労統計調査-現金給与総額

所得税、社会保険料、組合費、購買代金等を差し引く以前の総額のこと

厚生労働省:毎月勤労統計調査-現金給与総額

http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1.html

Yahoo!ファイナンス:毎月勤労統計調査-現金給与総額

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/7131

有効求人倍率

月間有効求人数を月間有効求職者数で除した倍率のこと

厚生労働省:有効求人倍率

http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/114-1.html

Yahoo!ファイナンス:有効求人倍率

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/7121

景気一致指数(CI)

内閣府:景気動向指数

http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html

Yahoo!ファイナンス:景気一致指数(CI)

https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/detail/7292

住宅ローン金利の推移情報

FPの住宅ローン比較:住宅ローン金利推移

https://xn--hekm0a443zu0m27woj0d.xyz/kinri/kinri_suii/

当サイトの金利推移も参考にしてください。

住宅ローン 金利推移/最新

まとめ

住宅ローン金利を判断する情報としては

  • 国債金利 → 固定金利と連動
  • 政策金利・無担保コールレート(無担保コール翌日物) → 変動金利と連動
  • 短期プライムレート → 変動金利と連動
  • 景気動向 → 住宅ローン金利全体と連動

というものがあります。

過去の金利推移しか調べることはできませんが、個々の情報を読み取りながら、将来「住宅ローン金利はどう推移するのか?」予想する材料にはなるのです。