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住宅ローンの当初固定金利を徹底解説します。このページを見れば住宅ローンの当初固定金利がわかります。

住宅ローンの当初固定金利とは

住宅ローンの「当初固定金利」は「一定期間固定金利」とも、呼ばれることのある金利タイプですが

  • 当初期間(借入から○年間) → 固定金利
  • 当初期間終了後 → 変動金利

※当初期間終了後は、もう一度当初固定金利を選ぶことも可能です。

と、固定金利で数年間借り入れをして、その後は何もしなければ自動的に変動金利に切り替わる金利タイプなのです。

変動金利よりもはじめの金利は高くなっていますが、全期間固定金利よりは低金利で借り入れができます。
変動金利よりも、当初期間が固定金利な分、金利変動リスクは少ないことになるのです。

住宅ローンの当初固定金利は何に連動して変動するのか?

  • 当初固定金利期間 → 10年もの長期国債金利
  • 当初期間終了後の変動金利期間 → 短期プライムレート

です。

※当初2年固定金利、当初3年固定金利などの短期の場合は、変動金利と同じく短期プライムレートに連動することが多くなっています。

これは下記を参考にしてください。組み合わせているだけです。

住宅ローン変動金利を徹底解説
住宅ローン全期間固定金利を徹底解説

住宅ローン当初固定金利を選ぶ際に気を付けなければならないこと

当初固定金利というのは基準金利からの優遇幅が当初期間と当初終了後で変わってくる金利タイプになります。

住信SBIネット銀行住宅ローンの場合 ※2015年7月時点

変動金利

  • 基準金利 年 2.775 %
  • 金利優遇 年 – 2.075 %
  • 適用金利 年 0.700 %

という計算で変動金利が決まっています。当初固定金利の場合

当初10年固定金利

  • 基準金利 年 2.660 %
  • 金利優遇 年 – 1.250 %
  • 適用金利 年 1.410 %

※当初期間終了後も金利優遇幅は「年 – 1.250 %」

当初10年固定金利終了後に変動金利にする場合(金利変動なしで仮定)

  • 基準金利 年 2.775 %
  • 金利優遇 年 – 1.250 %
  • 適用金利 年 1.525 %

となっているのです。

当初固定金利を選ぶと金利優遇幅がはじめから変動金利を選んだ方よりも小さくなっているので、当初期間終了後に変動金利を選んでも、かなり高い金利での変動金利になってしまうということなのです。

前述した例では、はじめから変動金利なら0.7%なのに、当初10年固定金利の当初期間終了後に変動金利にする方は、1.525%という高い金利が設定されていますということなのです。

一部の住宅ローン(ソニー銀行、イオン銀行)では、金利優遇幅が変動金利も、当初10年固定金利も同じなので、当初期間終了後に変動金利にしても、今変動金利にした方と同じ金利が適用されるのですが、ほとんどの銀行では上記の例のように当初固定金利で当初期間終了後の変動金利の方が高くなってしまうのです。

当初固定金利というのは、「当初期間の金利の低さ」と「固定金利」という響きだけが注目され、住宅ローンのウェブサイトなどでも当初期間の金利ばかりが目立って記載されているので、見落としてしまいがちなのですが「当初期間終了後の金利優遇幅がどうなるのか?」を見ておかなければ、大きく損をしてしまう可能性がある金利タイプなのです。

住宅ローンの当初固定金利のメリット

メリット・当初期間の金利は低金利設定
・借入直後の間は金利が低く、返済額が少ないので子育てや教育費などが必要な場合に有効な金利タイプ

住宅ローンの当初固定金利のデメリット

デメリット・当初期間終了後の金利は高くなる
・当初期間終了後は金利上昇リスクが発生する

住宅ローンの当初固定金利がおすすめの方

おすすめの方・借入直後の数年間に支出が大きくなる方
・変動金利よりも金利上昇リスクを抑えたい方
・全期間固定金利より金利の低さを重視する方
・ネット銀行の住宅ローンを希望する方

住宅ローンの当初固定金利を選ぶ際に注意すべきポイント

当初期間の金利と当初期間終了後の金利優遇幅をチェック

前述した通りで、当初期間の金利も重要なのですが、当初期間終了後の金利がどうなるのか?も合わせてチェックする必要があります。

当初期間終了後の金利は金利が変動するので「○%」と明確に書かれていません。

そのため、自分で金利変動がないとしたら・・・と仮定して現在の基準金利に当初期間終了後の優遇幅を引き算して計算する必要があるのです。

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